
「生機」ってなんて読むの??
こんにちは、アパレル業界6年目のTomoです。
どんな業界でも仕事を始めるとわからない専門用語に出会いますよね。
今回はキバタ(生機)についてご説明します。
キバタ(生機)とは?
まず初見では読めませんよね笑
キバタ(生機)とは簡単に言うと「染める前の生地」のことを指します。
厳密には、染める以外にも様々な加工(はっ水などの機能性を付ける加工)を行うことがありますが、大まかには染める前の生地と覚えておけば良いと思います。
生産リードタイムをにぎるのはキバタ(生機)の有無
服作りの生産リードタイムはこのキバタの有無に大きく左右されます。
染色済みの生地があれば、裁断からスタートできるためリードタイムはかなり短くなります。
しかし、既存の生地だと、思ったような雰囲気が出せなかったり、生産数が決まる前に染色までしてしまったが思ったより数がつかず、材料ロスが発生してしまったりといった状況が起こりえます。
一方で、オリジナルの生地を生産数が決まってから仕込むと、リードタイムは大幅に長くなります。
特に布帛(織物)を使う場合には、生地が出来上がるまで3か月、ラミネートなどの加工が加わると4か月、5か月とかかる可能性もあります。
布帛の生産に時間がかかる理由は以下の記事をチェック
こうしたことを防ぐために、生産数を予測してキバタだけを確保するということをします。
染色だけであれば、生産リードタイムもそこまでかからず、特定の色が大量に余るような材料ロスも防ぐことができます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
生地メーカーとキバタの有無を確認して、企画時に「キバタのある生地を使った企画を何型入れて、これは事前にキバタを何反仕込んで…」と計算できるようになってくると仕事が楽になり、納期が安定すると思います。
僕も生地の違いによるリードタイムの違いを意識できるようになってからは、だいぶ納期管理が楽になりました。
アパレル業界で今後もキャリアを積んでいきたい方はTES(繊維製品品質管理士)の取得もぜひ検討してみてください。
では、また次回お会いしましょう!
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